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パイプオルガン

イエズス会の宣教師達が信長の許しを得て“安土”に開校した「セミナリヨ」は、キリスト教の神学校(全寮制)でしたが、同時に西洋文化を伝える窓口でもあり、オルガン等の西洋楽器の演奏による情操教育をはじめとして、最先端の近代教育がなされていました。また、日本で最初に輸入されたオルガンによって西洋の音楽が奏でられ、信長もその音色を聴いたと伝えられています。
 『文芸セミナリヨ』は、文化交流の場であったセミナリヨにちなんで名付けられた、音楽を中心に文化的な活動に幅広く利用できるバロックデザインのホールです。そのような史実に基づき、ホールに設置される赤いパイプオルガンは、イギリス・マンダー社製のものです。マンダー社は、18世紀よりオルガン製造に携わり、ロンドンのセント・ポール大寺院のオルガン修復など多数の実績を持つ、オルガン製造技術の指導的会社です。




 パイプオルガンの歴史は、はるか紀元前にまでさかのぼります。古代ギリシアでは、貴族たちに珍重されたさまざまな儀式を飾り、ヨーロッパのキリスト教文化にあっては、神への信仰と賛美を奏でる為に、教会をその響きで埋め尽くしました。
 そして今、パイプオルガンは、オーケストラに比する豊かな響きでコンサートホールに集う人々の心を魅了しています。「たった1台のオーケストラ」とまで言われるオルガンの響きをセミナリヨホールであなたも一度聴いてみませんか?

    
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安土町文芸の郷振興事業団


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